rioの自由帳

あなたはどう考えますか?

【伝えたいこと】本質を聴く

 

「なんだか今日は頭が重いなあ」

なんてことのない一言でした。

早朝、いつものように職場に到着し、ぼそっとこぼれた一言です。

 

誰かに聞いてもらいたいわけでも無かったし、

特別体調が悪いわけでもありません。

ただ、その時の心境として

これから始まる仕事への嫌悪感、

業務終了後に訪れる研修会での発表への緊張。

の二つがありました。

 

普段体調不良を訴えない私のそんな一言に、

聞いていた同僚や上司達が一斉に心配の声を投げてくれました。

昼休憩に入る時も、仕事が終わった時も

「大丈夫だった?」と。

 

私の何気ない一言に、多くの人の時間を奪ってしまったという罪悪感。

体調がそんなに悪いわけでもないのに、

そんなことを呟いてしまった自分への憤り。

 

様々な感情が交錯しました。

 

「なぜ人は調子が悪いことを簡単に人に伝えるのか?」

 

こんな発想が頭に浮かびました。

 

心配をしてもらいたい、自分の仕事がうまくいかなかった時の言い訳になる、

全部を体調不良のせいにできる。

 

その一言を呟いたら体調が良くなるわけではありません。

 

これではまるで

お腹が空いて泣き声をあげている赤子と一緒

ではないでしょうか。

しかしこの場合、お腹が空いてるから「泣く」という感情表現で

解決に向かっている赤子の方がよっぽど利口です。

 

では本当に、明らかに調子が悪い場合はどうなるのか?

誰かに必ず助けを求めるはずです。

 

トイレをしたくてしたくて堪らないのに、トイレの場所がわからない。

こんな時、一番の解決策は

「トイレがしたい!」と叫ぶのではなく、

「トイレがしたいです。どこにトイレはありますか?」

と、自然になるはずです。

 

ただ自分の感情、欲求をそのまま叫ぶと

無意識に人の時間を奪ってしまうことになります。

相手の話を聞く時、自分から相手に何か伝える時、

こういった本当に伝えたいことに耳を傾け、

口を動かす事が出来れば、

自然と自分や相手に生じるネガティブは少なくなるのかもな。

 

なーんて考えてみたりしました。

 

体調不良に限らず、

普段の何気ない一言。

皆さんも発していると思います。

 

あなたなら、どう考えますか?